最近パートナーの様子がおかしい…もしかして浮気をしているかも?と不安になり、探偵事務所に浮気調査の依頼をしてみようかと検討されている方もいるかと思います。
しかし探偵事務所を初めて利用する人にとっては、何を基準にして選べばよいか分からないものです。
この記事では、探偵事務所の調査とはどのようなものなのか、良い探偵事務所を選ぶためのチェックポイントなど、具体的にご説明します。
そもそも探偵事務所とは?
探偵事務所とはどのような調査をするのか、違法性はないのかなど、想像がつきにくい方が多いと思いますので、簡単にご説明します。
探偵事務所の調査は違法?
正規の探偵事務所であれば、探偵業務を行うために各都道府県の公安委員会に「探偵業務の届出」を必ず行なっています。
そのため違法な方法ではなく「探偵業務の法律の範囲内」で調査を行なっています。
探偵事務所と興信所に違いはある?
探偵事務所と同じような意味合いで、「興信所」というワードが出てきます。
基本的に、興信所は企業を顧客として企業の信用調査をしている会社、探偵は個人を顧客として事件や犯罪の調査を行う会社、と違った意味合いで使われてきました。
しかし、現代では明確な違いはなくどちらも同じように調査ができる会社です。
探偵事務所の調査方法とは?
探偵業務として法律で認められているものは、尾行・張り込み・聞き込みの3つになります。
①尾行
探偵といえば尾行をイメージする方も多いかもしれませんが、調査対象者の行動を追跡することで、浮気・不倫の証拠となる情報を収集します。
いつどこで何をしていたかを証拠に収めることができるため、慰謝料を請求する裁判などで利用できる調査報告書としても、かなり有効的に利用できます。
対象者に気づかれないよう、複数人で人を変えながら追跡することが多く、徒歩や交通機関、車両など様々な手段を使いながら、必要な時に写真や動画の撮影を行います。
②張り込み
尾行をしている調査対象者が建物に入った場合、少し離れたバレない場所で、再び出てくるまで待機します。
浮気相手とホテルや自宅に入り、どのくらいの時間経過したのかを知ることができます。
数十分で終わることもあれば、数時間に及ぶケースもあり、また時間帯や天候も問わないため、かなりの集中力と忍耐力を必要とします。
③聞き込み
調査対象者の周りの人物に対して、電話や対面での聞き込みが行われます。
対象者についての話を引き出すには、聞き込みを行う相手からの信頼を得る必要があり、調査員はしっかりと丁寧な対応をすることが求められます。
聞き込み相手に被害が生じなければ、自身が探偵であることを名乗る必要はありませんが、
逆に公務員・警察・ある企業の職員などになりすましたりすることは違法性が問われる可能性があります。
探偵事務所の選び方
①インターネット検索
では、探偵事務所を選ぶポイントをいくつかご紹介します。
インターネットで検索すると、膨大な候補が出てきてしまうので、ご自分に合った良い探偵事務所を選ぶ参考にしてみてください。
誇大広告ではないか
探偵事務所を検索した時に、できるだけ信用できる会社を選びたいとついつい「絶対に成功」「成功100%」という言葉で選んでしまうかもしれません。
「100%成功するならいいんじゃないの?」と疑問に思われる方もいるかと思いますが、ご自身が想像する成功と、探偵事務所が定める成功にズレが生じている場合もあります。
浮気の証拠まで集めたいと思っていても、浮気の有無のみわかった段階で「成功」とされるケースも可能性としては十分あり得ます。
とても信頼できそうな文言を歌っていたとしても、「誇大広告」と思われるようなサイトには十分注意した方が良いでしょう。
安すぎる価格設定ではないか
先述したような尾行・張り込みなどの探偵業務は、数人体制で数日間かけて行うことが多いため、数万〜数十万円程度の費用がかかることがほとんどです。
そんな中で、「格安調査」「どこよりも安い」などといった安さを売りにしている探偵事務所は、1人体制で調査していたり、調査員がアルバイトである場合があり、しっかりとした調査がされていない可能性があるのです。
また、初めは安くても後からオプションを追加するよう求められ、費用が膨れ上がり結果的に高額な費用を請求されることもあるため、注意が必要です。
事務所は通いやすい場所にあるか
調査内容の打ち合わせや進捗報告を聞くために、事務所には何度か足を運ぶ必要があります。
依頼した事務所があまりにも自宅から離れていると、交通費が余計にかかったり長時間出かけることで怪しまれたりするリスクがあります。
また、近すぎても知り合いに見られる可能性もあるため、通いやすく程よく離れている場所にある探偵事務所を選ぶと良いでしょう。
中には悪徳な探偵事務所・興信所もあり、事務所を持っていないケースもありますので、所在地の確認は大切なポイントとなります。
行政処分されていないか
先述したように、正規の探偵事務所は「探偵業務の法律の範囲内」で業務を行うことになりますが、その範囲を逸脱してしまい行政処分を受けている探偵事務所もあります。
行政処分を受けている業者は、警視庁のサイトで確認することができます。
探偵業届出証明書があるかどうか
公安委員会に探偵業務の届出をしている正規の探偵事務所かどうかは、「探偵業届出番号」からわかります。
届出番号は探偵事務所のホームページに記載されていますので、確認するようにしましょう。
②電話
インターネット検索である程度の候補を絞ったら、電話をかけてみると良いです。
相談内容を聞いてくれ、費用の話も具体的に話してもらえることがポイントになります。
悪徳な業者には、費用の話は具体的にしてもらえなかったり、「一度事務所に来てください」とすぐ事務所に呼び込もうとする所もあります。
あまり話もわからないまま、契約させられてしまうこともあり得ますので、すぐに相談に行く前に電話をかけてみることも重要になります。
③事務所
探偵事務所が絞り込まれてきたら、事務所に行ってみましょう。事務所に行った際のチェックポイントをご説明します。
探偵業届出証明書があるかどうか
先程も出てきた「探偵業届出証明書」ですが、実物が事務所に飾ってあることがあります。
自分の目で確認することで、安心感も増すでしょう。
調査報告書のサンプルを見せてもらえるかどうか
調査の成果物として、調査内容を書面にした「調査報告書」というものがあります。
調査対象者が「何月何日にどこで誰と会っていたか」を文章・写真・動画などのデータとともにまとめられています。
浮気調査の目的が浮気の有無を知るだけの場合は、あまり重要ではありませんが、離婚や慰謝料を請求するために証拠が欲しい、という場合には、かなり重要なものになります。
この調査報告書が裁判で有効な証拠として認められるものかどうか、しっかりとした書式で作成してもらえるのかを確認しておく必要があります。
探偵との相性はどうか
決して安くはない費用を負担して、自分のパートナーを調査してもらうため、信頼できる探偵かどうかも大切なチェックポイントになります。
会社としての実績は申し分なくても、連絡が取りづらかったり、質問に納得のいく答えを返してもらえなかったりすると、なんとなく心象が良くありませんよね。
安心して任せられる探偵を選ぶようにしましょう。
料金プランの種類と選び方
浮気調査には大きく3つのパターンがあり、費用感もそれぞれ異なります。
プラン | 費用相場 |
①時間制プラン | 1時間につき、7,500~10,000円程度 / 1人 |
②パックプラン | 30万円~100万円程度 |
③成功報酬プラン | 40万円~100万円 |
①時間制プラン
時間制プランの場合、調査した時間によって費用が決まります。
その為、浮気の場所や時間帯に目星がついており、ピンポイントの調査ができる場合に向いています。
時間制プランの相場は、調査員1人・1時間につき「7,500~10,000円程度」となっています。
調査に必要な交通費・尾行用車両代・報告書作成費など、経費が別途でかかる場合もあります。
浮気・不倫を確認して慰謝料を請求したいと考えている場合は、「複数回の不貞の証拠が必要となる」場合がある為、多くの時間や調査が必要になる場合があり、かかった時間だけ費用のかかる時間制プランは向いていないと言えます。
②パックプラン
パックプランは、調査にかかる時間・調査書類の作成など、全ての料金がパックとして決まっているプランです。
10時間で◯◯万円、7日間で◯◯万円など、様々な料金プランが組まれます。
パートナーが浮気をしていそうだが相手や場所の目星がついていない、多額の費用をかけられない為、あらかじめ上限を決めておきたい、という方に向いています。
注意が必要な点として、プラン内で証拠が得られなかったり、十分な調査ができなかった場合でも、原則として返金されません。継続したい場合の料金などは、依頼する探偵事務所としっかりと確認しておく必要があります。
③成功報酬プラン
上記2つに対して、浮気調査が成功した場合のみ料金が発生するプランが、成功報酬プランです。
確実な浮気の証拠・不倫相手の身元特定をして慰謝料請求までしたい、という明確な目的がある方に向いているプランです。
費用を支払う時には、目的とする結果が得られている時のみとなりますが、その反面、料金が高額になる可能性があります。
また、浮気の証拠獲得を成功とするのか、浮気相手の身元特定をもって成功とするのか、依頼先としっかりと確認をしておかないと、後々トラブルとなる場合がある為、注意が必要です。
調査目的によって費用は様々
上記で3つのプランをご説明しましたが、調査のゴールをどこに設定するかによってプランの選び方は変わります。
浮気・不倫の事実確認のみであれば、数回・数日の調査で終わる可能性もあり、比較的費用をかけずに調査可能といえます。
一方でパートナーへ慰謝料を請求したい場合、 肉体関係があったことを証明する必要があります。
「複数回の不貞の証拠」が必要となるため、より多くの調査が必要になります。
さらに、浮気相手にも慰謝料を請求したい場合は、身元の特定・住所や勤め先などの情報が必要になり、多くの時間を要すると数十万〜100万程度の費用がかかる場合もあります。
どのくらい調査を依頼したいか、どの程度まで費用をかけられるかを、あらかじめ定める必要があります。
迷った時は紹介してしてもらう方法も
どうしても自分では選べない…という人は、信頼できる場所から紹介してもらうことも検討してみると良いでしょう。
弁護士に紹介してもらう
すでに離婚や慰謝料問題で弁護士に相談している場合は、繋がりのある探偵を紹介してもらう方法があります。
普段から関係性のある探偵と弁護士であれば、証拠集めから裁判の手続きまでスムーズに行ってくれるでしょう。
調査業協会に紹介してもらう
「一般社団法人日本調査業協会」は、内閣総理大臣の認可を受け、警察庁を所管官庁とする信頼の置ける法人です。
日本調査業協会のホームページには、正会員を検索できるサービスもありますので、住んでいる地域から選択し、検討してみてもいいかもしれません。
まとめ
あまり身近ではない探偵事務所の選び方について解説しました。
パートナーの浮気が心配で、日に日に精神的ストレスを抱えている方もいるかもしれません。
そんな時は、一度探偵事務所への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
探偵事務所に調査をお任せすることで、パートナーの浮気現場やスマホをみることなく、自分の心と時間を大切にしつつ情報を得ることができます。