探偵の基本「尾行」はプロに任せるべき!自分で尾行はNGな理由

探偵の基本「尾行」はプロに任せるべき!自分で尾行はNGな理由

パートナーの行動が怪しく、浮気が疑われる時、自分で尾行して浮気の事実を暴きたいと考える人もいるでしょう。尾行を自分で行ったという話も実際には耳にしますが、プロの調査に比べてリスクや問題点が多いのが現実です。
そこで今回は、尾行は探偵に任せるべき理由や自分で行う際に生じるリスクについて解説します。

目次

探偵の尾行テクニックを使えば自分での尾行も可能?

結論から言うと、一般の人の尾行はあまりおすすめできません。

尾行にはテクニックに加え、何といっても経験が重要となるからです。

探偵の調査員は厳しい研修を積み重ね、時間をかけてプロとして仕事ができるようになるのです。

自分で尾行を行って万が一パートナーにバレてしまうと、2人の関係がより悪化することに加えて、改めて探偵に調査を依頼しても相手の警戒心が強くなり、証拠を掴むことが困難になってしまう可能性があります。

特に慰謝料請求や離婚を視野に入れている場合は、何としても法的に有利な証拠を掴む必要があります。

浮気調査で一番タブーとされていることは、相手に調査していることがバレてしまうことであることを念頭に置きましょう。

自分で浮気調査するメリット・デメリット

ここでは、自分で浮気調査をするメリットとデメリットをご紹介します。

メリットデメリット
・探偵に依頼するよりも費用をおさえられる
・第三者に知られることはない
自分のタイミングで調査を開始できる
・調査していることがパートナーにバレやすい
・調査方法がわからず、断念しやすい
・証拠として有効なものを手に入れにくい

自分で調査を行う一番のメリットは、あまり費用をかけずに済む点でしょう。

しかし、浮気調査の目的は確実な証拠を掴むことやパートナーに浮気の事実を認めさせることにありますよね。

上記に挙げたデメリットのように、相手にバレたり調査を断念してしまってはせっかくの時間や労力がムダになってしまうことになるので注意が必要です。

押さえておきたい浮気の証拠とは?

慰謝料請求を行ったり、離婚を有利に進めるには、「肉体関係があること」がわかる証拠が必要となります。

したがって、「自分で尾行して浮気が発覚した」という事実のみでは法的に有利に行動することができないため、必ず肉体関係があった事実を示す証拠を掴んでおく必要があります。

なお、浮気が発覚した後に離婚を選択するしないに関わらず、「精神的な苦痛を受けた」として慰謝料を請求することができます。

具体的な浮気の証拠

では、具体的に肉体関係があることが認められる証拠とはどのようなものでしょうか。

・浮気相手とラブホテルに出入りする写真や動画
・浮気相手の自宅に出入りする写真や動画
・不貞行為があったことを示すメールやSNSでのやり取り
・探偵社が作成した調査報告書

写真や動画の場合は、パートナーや浮気相手の顔が鮮明に写っている必要があり、また場所も特定できるように周囲の建物などがはっきりと撮影されている必要があります。

探偵社に調査を依頼した際に作成される「調査報告書」は、慰謝料請求を行う場合の証拠として使うことができます。

探偵の尾行テクニック

浮気調査で用いる探偵の尾行方法には、どんなものがあるでしょうか。

探偵社や興信所が行う調査では、一般の人が自分で尾行を試みる場合と異なり、プロならではの方法を駆使して、対象者に気付かれることなく調査することができます。

なお、調査対象者にバレないように確実な証拠を掴むために、探偵の浮気調査では通常2人以上の調査員で尾行や張り込みを行います。

ここからは、浮気調査で探偵が用いる尾行のテクニックについて詳しく説明します。

徒歩の尾行

対象者との距離に注意する

尾行をする際に最も注意が必要なのは対象者との距離感です。

基本的には対象者と一定の距離を保って尾行を行いますが、人通りや道幅、周辺の状況によっては保つべき距離が変わってきます。

例えば人通りが多い場所の場合、距離を置きすぎると見失うリスクがあるため、他人を挟みながら相手を見逃さない距離で尾行する必要があります。

反対に人通りの少ない場所では、対象者に姿を認識されないようなるべく距離を置き、建物や車の影で様子を見ながら尾行することになります。

周辺の環境によって距離感を適切に変えながら、相手の動きを追っていくのです。

相手の行動パターンを把握しておく

対象者が角を曲がる時や信号で止まっている時に、ふと周りを見回したり後ろを振り返ることで、対象者と目が合ってしまうことがあります。

このような行動は、パターン化していることもあるため、対象者を観察して癖を知ることでバレるリスクを最小限にすることができます。

周囲に溶け込む

尾行や張り込みを行う時には、不自然に見えないよう振る舞うことが大切です。

例えば、対象者が急に振り返った場合に急に物陰に隠れたり、目が合った時に挙動不審になってしまうとすぐに対象者に怪しまれますし、場合によっては警察に通報されかねません。

過度にバレてはいけないと警戒するのではなく、自然な振る舞いを心がけながら尾行を行う必要があります。

交通系ICカードを携帯する

徒歩で尾行する場合、交通系ICカードは必須のアイテムです。

対象者が急にバスや電車に乗って移動することはよくあることなので、すぐに追いかけられるように探偵は必ず交通系ICカードを用意しています。

服装に変化をつける

探偵が浮気調査をする場合、服装に変化をつけることがあります。

リバーシブルのジャケットを使ったり、メガネや帽子を着用して印象を変え、なるべく対象者に気づかれないように工夫して尾行を続けます。

さらに、目につきやすい派手な色や柄の服装は避けることがポイントです。

車での尾行

大衆車を使用する

探偵が浮気調査で車を使用する場合、目立つ車種は避け、いわゆる大衆車を選択します。

無難な白のワンボックスやミニバン、セダンなどが多く使われます。

自分で尾行する場合、家の車やレンタカーを使用すると相手にバレるリスクが非常に高いため、車両選びの段階で苦戦するかもしれません。

距離を詰めすぎない

車で尾行する場合も、徒歩で尾行する時と同様に原則相手の視界に入らないことが望ましいです。

ただし、車の場合はサイドミラーやバックミラーで背後を確認できるため、視認される可能性があります。

相手の車の死角になる場所を探りながら、基本的には付かず離れずの距離を保って調査が行われます。

見失うことを恐れて極端に近づきすぎないようにすることが注意すべきポイントです。

信号に注意する

車での尾行で気をつけたいのが、信号に引っかかることです。

信号が赤になり、対象者が先に行ってしまったら完全に見失ってしまいます。

車で対象者を尾行する場合は、信号に引っかかりそうな時は速度を調整する必要があるのです。

付かず離れずの距離を保ちながらも、信号の変化には十分気をつけて尾行します。

駐車する時は自然なタイミングと場所で

対象者が車を止めたりタクシーを降りる際には、尾行する側も駐車することになりますが、少し距離を空けたりタイミングをずらすなどの工夫が必要となります。

また、張り込んで様子をうかがう時にも注意しなければなりません。

特に路上の場合は警察に職務質問されたり近隣住民に通報される恐れがあります。

一旦パーキングに駐車し、1人は車を降りて張り込み、もう1人はすぐに車を動かせるように待機するなど連携をとって調査を行います。

こまめに運転者を代える

探偵が車で尾行を行う場合には、対象者にバレないように運転者をこまめに変更します。

尾行にはなるべく目立たない車両を使いますが、より印象を与えないように運転者を代えて追跡を行うのです。

自分で尾行するのがNGな理由

パートナーの浮気が疑われる時に、自分で尾行して浮気を見破ろうとするのはなぜNGなのでしょうか。

以下の点が自分での尾行を困難にするポイントです。

① 失敗する可能性がある
② 仕事を休まなければならないことも
③ 通報・職務質問される可能性がある
④ 意図せず違法行為をしてしまう可能性がある
⑤ パートナーとの関係が悪化する

ここからは、実例を交えながら自分で尾行してはいけない理由を具体的に説明していきます。

①失敗する可能性が高い

自分で尾行して浮気調査をする場合、失敗する可能性が高いことを認識しておきましょう。

尾行はパートナーの後を隠れながらついて行くというイメージがあるかと思いますが、実際には想像以上にテクニックが必要であり、素人が簡単に実践できるものではありません。

次に、具体的な失敗例を紹介します。

(1)尾行がバレる

最も気をつけるべきリスクは、尾行がバレてしまうことです。

自分で尾行する場合にネックとなるのは、相手に顔が知られている点です。

たまたまパートナーと目が合うなどして姿を認識されてしまうと、尾行を察知される可能性が十分にあります。

第三者である探偵と比べて、自分で尾行する際はバレる可能性が高いことを認識しておかなければなりません。

(2)対象者を見失う

自分で尾行した場合、1人で長時間調査を行うのは難易度が高く、対象者を見失う可能性が高くなります。

「人混みに紛れてしまった」「気づいたら店からいなくなっていた」「距離をとりすぎて見失ってしまった」などはよくある失敗例です。

探偵の場合は2人以上で尾行し、交代しながら長時間追跡を継続できますが、自分1人では集中力や体力に限界があり、見失うリスクも高くなるのです。

(3)写真や動画ををうまく撮影できない

浮気現場に居合わせても、証拠写真をうまく撮れない可能性があります。

浮気の証拠として認められるのは、「パートナーと浮気相手の顔がはっきりと写っている」「場所がはっきりと分かる」などの条件を満たす必要があります。

素人がスマホのカメラで撮影を試みても、「夜間撮影のため画像が不鮮明」「手ブレでよく映らない」「小さく写ってしまい顔が分からない」などがよくある失敗例です。

自分で撮影となると、浮気現場を押さえても撮影がうまくいかず悔しい思いをするでしょう。

探偵による調査では、撮影技術の高いプロの調査員が高性能のカメラを使用するため撮影の成功率は非常に高くなります。

②仕事を休まなければならないことも

パートナーと浮気相手のデートは、必ずしも休日に行われるとは限りません。

浮気のために平日に有給をとるパターンもありますし、そもそもパートナーと仕事のタイミングが違う場合もあるでしょう。

このように、浮気のタイミングによっては尾行をするために仕事を休む必要があります。

浮気調査をするために仕事とのバランスがとりづらい点も、自分で尾行することが困難であるポイントとなります。

③通報・職務質問される可能性がある

尾行や張り込みを近隣住民に通報されると、警察官に職務質問されてしまいます。

職務質問にうまく対応できなければ、目立って尾行がバレてしまう可能性があります。

最悪のケースでは、パートナーに身元引受を頼まなければいけない状況になることも。

このように、職務質問を受けると尾行がバレたりパートナーを見失ってしまうリスクがあるのです。

④意図せず違法行為をしてしまう場合がある

自分で尾行して浮気調査を行うと、どこまでが法律の範囲であるのか判断がつかず、違法行為をしてしまう危険性があります。

パートナーと浮気相手の尾行に夢中になり、浮気相手の住居の敷地内に入り込んでしまうと「住居侵入罪」に該当し、最悪の場合不審者として通報されるケースも考えられます。

気づかないうちに違法行為をしている可能性もあるため、自分で尾行する浮気調査はおすすめできません。

⑤パートナーとの関係が悪化する

これまで説明した通り、自分で尾行した場合、パートナーにバレてしまうリスクは決して低くありません。

浮気の事実に関係なく、浮気調査されていることを知ったパートナーとの関係はかなりの確率で悪化します。

浮気調査によってパートナーの気持ちが完全に離れてしまうことになりかねません。

パートナーの浮気が疑われる時に、自分で尾行するといったバレるリスクの高い方法を取るのはやはりおすすめできません。

探偵の尾行や張り込みが違法にならない理由とは?

浮気調査のプロである探偵の尾行や張り込みは、対象者がどのような人であっても依頼を受けた上での尾行であれば「合法」な調査手法なのです。

その理由は、探偵は都道府県の公安委員会に探偵業の届出をしており、「探偵業法」に則って業務を行なっているためです。

探偵業法では「面接による尾行・張り込み・聞き込みその他これらに類する方法により実地の調査を行う」と定められています。

また民法770条で、浮気は「貞操の義務」に違反する行為として離婚が認められているため、相手に慰謝料などの損害賠償を請求する目的で行う浮気調査は違法にはなりません。

ただし、対象者の私物に無断でGPSを取り付けたり、浮気相手の住居の敷地に侵入することは探偵であっても違法行為となります。

探偵は各種法令を遵守し、違法とならない範囲を把握したうえで調査を行なっています。

自分で尾行するリスクを回避して、確実な証拠を掴むには?

浮気が理由で慰謝料請求や離婚を考えている場合は、裁判で認められるための確実な証拠を掴む必要があります。

先述した通り、確実な証拠とは「肉体関係があることが分かるもの」です。

プロの探偵なら決定的な証拠を掴める!

不倫調査は夜に行われることが多いため、高品質な写真撮影が必要となります。

ホテルや住宅への出入りを確実に捉えるためには、高い場所で張り込むなど、柔軟かつ迅速な行動が求められます。

プロの探偵は高度な撮影スキルと迅速な判断能力を持っており、最新の機材を駆使して夜でも鮮明な写真を撮影できます。

自分で尾行して不倫の証拠を集める場合、様々なリスクを伴います。

なるべく迅速かつ確実な証拠を得るために、プロの探偵への依頼を検討してみましょう。

探偵に支払った費用はパートナーに請求できる

探偵に調査を依頼した場合、ある程度は費用がかかることを認識しておかなければいけません。

ただし、一定の要件を満たせば、支払った料金の全額もしくは一部をパートナーや浮気相手に請求することができます。

これは、「そもそも浮気をしなければ、調査料金は発生しなかった」という考えによるものです。

調査料金の請求が認められる条件は以下の通りです。

・パートナーも浮気相手も浮気の事実を認めようとしない
・自分では調査できない理由があった(単身赴任、育児中など)
・探偵による調査で初めて浮気の事実が分かった
・探偵の調査結果が重要な証拠となった

浮気の証拠を掴むには自分の力では無理があり、どうしても探偵の力が必要だったことが裁判官から認められる必要があります。

また、調査費用を全額請求したい場合は、「示談交渉」をする必要があります。示談とは当事者同士、あるいは弁護士を立てて話し合って解決を図る方法です。

この場合でも、相手が浮気を否定できない確固たる証拠が必要になります。

証拠集めは自分でするより探偵がおすすめな理由

これまで説明した通り、尾行による浮気調査は自分でするよりも探偵に依頼することがおすすめです。

自分で行うのと探偵に依頼するのでは、以下のような違いがあります。

・合法で確実な証拠を得られる
・自分ではできない浮気調査をしてくれる
・自分の時間は割かずに探偵に任せられる

合法で確実な証拠が得られる

探偵は「探偵業法」に基づいて、浮気を立証するための情報や証拠の調査を法律の範囲内で行います。

したがって探偵社に調査を依頼した場合は、違法にならず徹底的に調べ上げることが可能です。

探偵により入手できるもの

・不貞行為の証拠写真
・浮気相手の名前や住所、職場など

自分ではできない浮気調査をしてくれる

探偵が浮気調査を行う場合、尾行の他に張り込みや聞き込みなどの手法を用います。

また、探偵は身元調査も行うため、浮気相手の情報を調べることで慰謝料請求をすることも可能になります。

探偵に浮気調査を依頼する場合、自分ではできない調査を行なってくれる点が大きなメリットといえます。

自分の時間は割かずに探偵に任せられる

探偵社に浮気調査を依頼した場合、自分で動くことはほとんどありません。

依頼をした後は、調査していることがバレないように普段通りの生活を送りましょう。

自分で時間や労力を使う必要がない点は大きなメリットでしょう。

まとめ

浮気調査の尾行は自分でもできますが、プロに依頼した場合に比べて失敗しやすく、時間もかかる傾向にあります。

何よりも体力や精神力を消耗し、生活を浮気調査に振り回されてしまう可能性があります。

尾行による浮気調査や証拠の収集は探偵に依頼することをおすすめします。

費用が気になる場合は、自分で前準備をしておくことで短期間かつ低料金で証拠を得られることがあります。

無料相談を受け付けている探偵社が多くありますので、まずはそちらを利用してみてはいかがでしょうか。

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